足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司のひとり言~合葬墓の竣工祭

こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。

お天気は良いですが、今日は風も冷たく気温が一向に上がりませんね。

さて、今年になってやっと宮司の懸案となっておりました、「合葬奥都城(がっそうおくつき)」、いわゆる合葬墓の竣工祭と納骨祭を斎行しました。

前にも説明しましたが、お墓を立てない供養のかたちの一つです。今どきなら海洋散骨とか、樹木葬とかが知られておりますが、私の個人的な見解で違った供養方法を検討しておりました。後継者がいない、自分が旅立った後お墓の世話を頼める人がいない、管理費の負担が大きいなど様々…。

海が好きな人は良い海洋散骨も選択肢だが、何となくイメージで御霊が鎮まらない、何だか海に揺られふわふわしている、樹木葬も墓石の代わりに樹木だが樹木が枯れたりまた剪定などすると何となく痛々しい気がする、これは私の個人的なイメージですので、ご了解ください。

御霊を鎮めるという神道的な考え方として、やはり地に埋めてこそ御霊が鎮まるということ、そして何より拝むシンボルがないと故人をイメージできないような気がします。

そこで出した答えがこの「合葬奥都城」いわゆる合葬墓であります。正面の字も願いを込めて、「御霊安鎮(みたまやすらかにしずまりませ)」と揮毫しました。

今後当社の墓苑内でも後継者がいなくなる可能性があります。その時は最終的にこの合葬奥都城に合祀されます。逆に後継者がいなくなった方の納骨堂などのお骨はどうされるのか、お聞きしたいものです。最終的には埋葬という方法になるかと思います。

竣工祭終了後、埋葬する場所を祓い清め、50年以上経過した二柱の御霊を納めました

私もこれで長年のお仕事に区切りがひとつつきました。