足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

神葬祭のご奉仕を終えての所感です…。

    

昨日、今日と神葬祭のご奉仕がありました。ここ毎月一回、昨年末大晦日のご奉仕から始まりましたが、このたびは斎場からのご紹介。初対面の喪家だけに緊張します。故人様は私よりも若いご婦人の方。自分よりも若い方のご葬儀は初体験となり、誄詞(しのびことば)と呼ばれるご葬儀当日に読む祭詞も自分にとっては初めての作成となり、昨晩はかなり頭を悩ませました。私の理想は会葬者も含め誄詞を聞いて故人様のお人柄を共感していただき、参列者の皆様から玉串にお気持ちを添えていただけるよういつも心がけております。喪家の方にいつも故人様の履歴を書いていただくよう神道ではお願いし、その履歴書をもとに通夜祭の後作成します。いわゆるご葬儀はリハーサルなし、待ったなしの祭儀。担当する神職さんのスキルが試される祭儀となります。今回は自身にとってある種スキルを試されたご葬儀となりました。祭儀の進め方、諸準備、打ち合わせ、装束や諸道具に至るまで細心の注意を払いながら進めてまいります。いつも荷物も多く、搬入搬出も大変です…。現在は火葬後十日祭までが一連の葬儀と言われますが、終了後は緊張の糸も切れ、正直ぐったりです…。

神職は一般的に「ハレ」の祭りは得意ですが、「ケ」の祭りは意外と苦手とおっしゃる方が多く、まだ斎主を経験したことがない神職さんも多くいらっしゃいます。私の個人的な見解なので一般論ではないのですが、やはりより多く経験している神職さんは強いです。祭詞の内容もさることながら、式次第、装束、奏楽など言うときりがないのですが、何より一番は教学的な一面。つまり霊魂の行方とかそのあたりかなり見解をしっかり持っているということ。「亡くなったおじいちゃんは今どこにいるの?」と子供さんが質問を投げかけられた時、神職は子供さんに対してどのような回答ができるのか。すべて今まで経験したスキルかと思います。

最後に神道のご葬儀を依頼したいが神職さんを知らない方、自分はこの神職さんに依頼したいという方を事前に見つけておくことをお勧めしたいと思います。