2025年10月11日
宮司ブログ~神葬祭のご奉仕
こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。

さて、二日間ほどブログの更新ができなかったのは、神葬祭の御依頼が入ったからなのであります。年間、御葬儀の依頼はそんなにはないのですが、それでも数件ございます。今年は少なく、春以来のご奉仕となります。
故人の方はよく存じている氏子さん。故人は息子さんと一緒にお仕事をされ、息子さんが夕方別れて朝自宅に行ったら帰幽されていたそうです。突然のことで息子さんも大変驚かれていました。困ったことは、突然すぎて息子さんたちはお父さんの履歴をよく知らなかったということ。神道は履歴をいただき、その方の一生を祝詞に作成して告別式に読み上げます。私もどうしようかと思いましたが、故人様とは長年お付き合いがあり、人となりを存じていましたので、私の想いで作成し、告別式に奏上しました。出来栄えはどうかわかりませんが、終了後次男さんから参列した友人が神道の葬儀に感心していたとお話され、嬉しかったです。
葬場祭(告別式)に奏上するのは、祝詞ではなく「誄詞」と書いて「しのびのことば」と称しております。もちろん故人様オリジナルとなります。ほとんど前日に履歴をいただき、翌日奏上しますので、時間がない。神主さんのスキルが一番試される瞬間かと思います。日頃から勉強しておかなければ語彙も増えないので、頑張って精進せねばと思います。