2024年3月23日
宮司のひとり言~敷地祓の巡行が終わりました。
おはようございます。本日もご奉読ありがとうございます。
今月2日より始まった敷地祓の巡行行事も昨日で無事に還御することができました。
大正6年から始まった行事、今年で107年目を迎えました。時代の流れとともに参加していただく家も減り、人件費上昇もあり、神社としても行事維持のためにはまたアイデアを出さなければと思案しております。
そういえば先月ニュースにもなった、岩手県奥州市黒石寺に伝わる「蘇民祭」が今年最後で中止となりました。早く言えば、担い手不足というところです。日本全国伝統行事が衰退してくことは、悲しいことであります。
当神社でも決して他人ごとではなく、これからの神事の在り方について検証していかなければと思います。この敷地祓行事も共働きが増え、在宅する方が少なくなった現状、どうしたらよいのか悩ましいところであります。この行事も小倉と門司にしか存在しないお祭りで、小倉管内の神職でたびたび話題に上がるのですが、打開策が見えず皆悩みの種となっています。
いつでも私が申し上げることは、「清め祓い」の大切さであります。普段生活を営む中、知らず知らずに罪や穢れが自身についてきます。それを祓い清めなければ、良い「気」が流れてこなくなり、災いごとが増えてきます。きれいなところにこそ良い気が流れてきますので、普段から清め祓いが必要になるのであります。普段生活する場所、お仕事をする場所をお清めする行事、お神様が実際に各家々にお越しになることは全国的にも珍しい行事なのですが…。
来年に向け、また頑張りたいと思います。
なお、4月15日 春の大祭前にお清めすることが建前のため、4月14日までご社頭にてもお受けいたしておりますので、社務所までお越しくださいませ。