足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司の社務日記~白衣を着ない日は…

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天気予報通り雨の一日。でもそんなに激しい雨ではないのが幸い…。大安吉日であるが今日は予定がない…。と言うことで掃除DAY!T権禰宜さんは神楽殿の窓ふき作業。これはやるぞ!と心に決めないと、なかなかできる作業ではありません。掃除機で窓枠のゴミをとり、水拭きと乾拭き。かなり大きな窓ゆえ、維持もまた大変です…。私も個人的には事務仕事が進められてよかったです。

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最近、白衣を着ないお仕事が多く、社務所にいないことが多いです。過日14日の月曜日、地区神職の研修会。今更参加するつもりは正直なかったのでありますが、講義が第1講と第2講に分かれていて、第1講が『神葬祭』についての講義。講師は嘉飯山支部 厳島神社の白土禰宜さんなのだが、せっかくの機会なので私も1時間しゃべって下さいと禰宜さんより依頼。実は白土禰宜さんと糸島支部 産宮神社の岡本権禰宜さんと三人で県内の神葬祭の研究会をたちあげており、その流れから今回の研修会になったようで、参加するというよりも何だかここ数年の研究内容を発表するような機会だったかと思います。おかげ様で今後どのようなことを論点としなければならないのか、私自身も勉強になりましたが、自分より年上の先輩神職の前で話すことが何よりもつらかったです…。このブログを見て下さる同業の神職さんも数多くいらっしゃいますのであまり私見を述べるつもりはありませんが、大切な点はいくつかあります。式次第の内容について多少の差異はあるものの、葬祭の一番の醍醐味は葬場祭(告別式)に奏す祭詞。いわゆる誄詞(るいじ、またはしのびのことば)と称する祭詞。葬儀は待ったなし。短時間で故人の履歴を頂き、内容を考え浄書する。当日故人のことをどれだけ参列者にお伝えできるか、それは斎主(神職)の腕次第です。例文集の本も数多くありますが、人の人生十人十色。今まで例文にバッチリ合うような方の葬儀に当たったことはありません…。それゆえ神職のスキルが問われるところ。そしてもう一つは葬儀終了後の講話。神職が喪家に対してお話しできる唯一のタイミングが十日祭終了後。ここで神道での祖霊の行方、霊魂感などのお話しができるかどうかだと思います。研究会はいつも素朴な疑問から一つずつ皆で話解決していく場となっております。興味のある神職さん、いつでもお越し下さいませ…。そして一般の方々も、神道のご葬儀に参列する機会は少ないと思いますが、遭遇した際はどうか興味深く見て頂ければと思います。