2025年8月16日
宮司ブログ~お盆最終日となりました…
おはようございます。本日もご奉読ありがとうございます。

今週はひっそりとした墓苑も多くの人でにぎわっておりました。
本日16日はお盆の最終日。今週は皆さまもお墓参りまたはご自宅にて先祖様に手をあわされたのではないでしょうか?我が家の子供たちも一人はお盆休み、一人は暦通りの出勤となり、今朝やっと我が家の中元祭を斎行した次第です。なかなか家族の都合上、特に彼岸は集まれませんが、年一回お盆くらいは皆で集まって玉串をあげたいと思っています。
よく神道はお盆は関係ないんでしょう!といわれるのですが、私にとって神道こそお盆は大切なんですよとお話しています。故人が帰幽(お亡くなりに)なると、故人の魂は三魂分離といって、それぞれに分かれてしまいます。魂は「和魂」(にぎみたま)「荒魂」(あらみたま)「奇魂」(くすみたま)。ご自宅にいらっしゃる「和魂」に墓所にいらっしゃる「荒魂」そして高天の原にいらっしゃる奇魂の三魂が自宅に戻ってくる期間、それがお盆の期間なのです。御霊を迎えるにあたり迎え火を、お帰りになる時に送り火を…。初盆の時は初めて御霊が帰ってくるので、迷わないよう必ず提灯は作ってくださいねと申し上げます。
先祖を迎え、皆で手を合わせることは、古来日本人の生活の営み、習俗であります。ですから仏教、神道にこだわらず、この期間はご自身のご先祖様と向かい合う機会だと思います。
いつまでも大切にしたい日本人の心かと思います。