2025年12月15日
宮司ブログ~週末は急なご奉仕で…
こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。

今年は比較的ご葬儀は少なかったという印象でしたが、年末になりバタバタとご依頼がありました。土日に依頼されたご葬儀は、私の小中学校時代の同級生のお父様。生前僕にご葬儀をしてとおっしゃっていましたが、まさか現実になるとは思ってもみませんでした。
粛々とご葬儀を進め、誄詞(しのびのことば※告別式の時に読む祝詞)の作成にあたり、喪家もたくさんの履歴をご記入いただいたので、気合を入れて作成しました。友人とは中学校卒業以来実に45年ぶりに会話を交わしました。きっと故人様に引き合わせていただけたのだと感じました。
さて、このブログでは何度も書きましたが、神道の葬儀すなわち神葬祭は神職のスキルが試される祭儀であります。突然の依頼でどこまでできるのか、その神職のスキルが試されるわけです。先ほどふれた誄詞はある程度のひな型らしきものはありますが、ほぼ自分自身で作成するものであります。故人お一人お一人の人生が違うので、その歩まれた人生を祝詞にします。大学での授業でこの神葬祭はありません。従って神職になって、実戦で学んでいきました。貪欲に学んだ結果、今の自分があるように思えます。
その身につけたスキルで、友人(喪家)が喜んででいただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。まじめに勉強しててよかったと思えるひと時でした。
