足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司の社務日記~鞴祭(ふいごまつり)

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ここ数日暖かい。今朝もまた暖かい朝を迎えました。しかしながらいきなり雨…。このまま降るのかと思いきや、いったんやみました。また週末の雨で寒くなるのかと思います。今日はこんなお天気で始まりましたので、きっとお詣りも少ない!と予想。週末土曜日にしては込み合うことはありませんでした…。

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今日は正午から外祭があり、魚町三丁目町内会主催の「鞴祭(ふいごまつり)」のご奉仕に出かけました。

鞴は昔の金属の精鉄や加工には欠くことのできない、火をおこすための道具で、旧暦の十一月八日には、全国的に、鍛冶屋、刀工、鋳物師などが仕事を休んで稲荷神社に詣で、「鞴祭り」を行いました。鞴祭りは京都や江戸で特に盛んで、土地によっては踏輔(たたら)祭りとも呼ばれ、十二月八日や四月八日に行うところもありました。鞴祭りには、鍛冶屋や鋳物師だけでなく、彫り物師、風呂屋など火を使う商売の家では稲荷神に詣でてお札を受け、仕事場に貼り、鞴を清めて注連縄を張り、お神酒や餅を供えました。鞴祭りのミカンを食べると、風邪やはしかにかからないと信じられていたため、夕方から門前で餅やミカンをまいて近所の子どもにふるまいました。もともと農耕の神、食物の神とされていた稲荷が、この場合は鍛冶屋の神とされたのは、穀物の神として祭られていた稲荷が、穀物を調理するための火の神に転じ、さらに、火を操る職業の鍛冶屋の守護神となっていったと考えられています。また、稲荷神と鍛冶屋の関係を説明する説話もあります。昔、三条小鍛冶宗近という人が刀を鍛えたときに稲荷神が手助けしたという説話や、後鳥羽上皇が刀を鍛えたとき稲荷山の土を使ったという説話等があります。(※出典 お話催事記)

今日の神事はどちらかといえば、鎮火祭的な意味合いの神事。数年前、この稲荷社の裏側は火事に見舞われた。それだけに魚町の商店主たちは『火』に関して細心の注意をはらっている。おりしも雨が少なく乾燥してます。しっかりと皆様火伏を祈っていらっしゃいました。