2016年2月8日
今年の初午も無事に終わる…
先週末2月6日(土)は初午日。立春から数え最初の午の日は、お稲荷さんのおまつり日。当神社でも毎年15時より斎行。
ギャラリー(参列者)がいなくとも、神事は粛々と行います。
宮司は朝から出張しての初午祭を担当。料亭、会社、町内会。上右写真は魚町三丁目町内会。おそらくこのお稲荷さんがどこにあるか、多分わからないと思います。ちなみにバックに移っているのは井筒屋さんです…。この日も朝から寒く、時折吹く風が冷たく感じました。
小倉、門司の旧豊前国の商人は、昔からお稲荷さんの信仰に篤いです。百貨店や会社の屋上に赤い鳥居や社殿をよく見かけます。これが板櫃川を渡り、旧筑前国に入りますと、若松恵比須さんを代表するように恵比須信仰となります。博多商人は皆、十日恵比須神社に参拝するのが福岡県人でもご存知かと思います。お稲荷さんに関してですが、以前にもこのブログの記事に書きましたが、だんだんとその信仰者も減っているということ。この初午のおまつり日に神職に祝詞を読んでもらうより、もうお祀りしなくなったのでお神さまをおかえししたいという依頼のほうが多く、淋しい思いがします。商売をしなくなったから…、両親が商売してお祀りしていたが自分は商売をしていないので…、など理由は様々。ほったらかしにするよりも手順を踏んでおかえしするほうが良いですね。ほこりまみれのお社を見ると、私は悲しくなります。大したことはできなくても、少しずつ続けていくことが神まつりと思っております。