2019年6月2日
水無月を迎え…。
「令和」と改元され一月が経ちました。先月の忙しさが嘘のように、昨日のお朔日はいつも通りに戻った気がします。今年もいよいよ水無月に入り、早半年が過ぎようとしています。時間の経過が年々早く感じる、それだけ歳をとったのかとちょっと淋しい気もします。
社務所の玄関には、毎月崇敬者の伊藤様にお花を活けていただいています。今月のテーマは「花香の舞」。萩の花の力強さを感じます。
さて「水無月」といえば、「水無月の大祓」と言って、今年半年間の罪穢をお清めする行事が全国の神社さんで行われますが、小倉は旧暦の一か月遅れで、当社は毎年7月31日に行われます。しかしながら和菓子屋さんに行きますと、「水無月」というお菓子を見かけます。白いういろう生地に小豆をのせた三角形のお菓子ですが、小豆は邪気を払うという意味があり、三角形は暑気を払う氷を意味しているそうです。旧暦の6月1日は「氷の節句」とか「氷の朔日」ともいわれ、室町時代には宮中や幕府で年中行事が行われ、この日になると御所では「氷室」の氷を取り寄せて口にし、暑気を払ったそうです。私は個人的に能「氷室」の謡が頭によぎります。
いよいよ梅雨入りとなります。不快を快適に過ごせるよう、今月も頑張りましょう!! 宮司拝