2020年6月24日
禰宜のひとり言~薬師堂のお守り(3)
皆さま、こんにちは。
朝からすっきりとした晴れた空が広がり、清々しく朝の掃除をしました。本日は、戌の日ですね。
今日は、先日に引き続き、薬師堂にまつわる御守の三つ目をご紹介します。
「虚空蔵菩薩守」
「虚空蔵菩薩」は「こくうぞうぼさつ」と読み、写真をご覧の通り、虚空蔵菩薩様が入っています。
虚空蔵菩薩様といえば、妙見宮にお祀りされている、造化三神(ぞうかのさんしん)即ち妙見さまの本地仏です。また、当宮薬師堂の、向かって一番左に安置されています。
虚空蔵とは、無限の智慧と慈悲の心が収まっている蔵を意味し、そこから取り出して、我々に智慧や記憶力、知識を与えてくださいます。
真言宗の開祖である弘法大師は、虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えるという、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を行ったと言われています。
成績向上や記憶力の増進などにご利益があり、十三詣の御祈願を受けられた方には、学力増進や発育健全を願い、授与品の一つとしてこの御守をお渡ししています。
現在は十三詣の方だけではなく、学生の方はもちろん、大人になって資格等の勉強をされている方、いつまでもしっかりとした記憶を持っていたいというご年配の方など、幅広い世代の方が御守を受けられています。
筆箱や身に着けていただき、虚空蔵菩薩様の御神徳をたくさん戴かれてくださいね。