2023年6月7日
宮司のひとり言~先輩との別れ( ;∀;)
こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。
先週末よりあわただしい毎日でした。土、日と私が準備を進めていた舞台、そして月、火と神葬祭でした。
帰幽(お亡くなりになった)されたのは、隣の神社の宮司さん。ちょうど年は一回り上の先輩。本当によくかわいがっていただきました。普段は幼稚園の園長先生で、週末は神社の宮司さんというスタイル。あまり神職とつるむことは少なかったのですが、私たちにはよく酒を飲み、いろいろな事をお話しくださいました。
斎主のお話を長男さんからいただいた時、私はここでしか恩返しできないのかと思い二つ返事でお引き受けさせていただき、通夜・葬場祭(告別式)と奏上する祭詞一生懸命作りました。夜中、自分で書いているのに、だんだんと涙があふれてきました。故人様を知ってるからこそ、本音はつらいお仕事でした。
不覚にも葬場祭で誅詞(しのびことば・※告別式で斎主が奏上する祝詞))を奏上する際、途中から故人様を思い出し涙ながら必死に奏上していると、手伝ってくれる他の神職まで涙を流していたようです。そのあと十日祭までご奉仕しましたが、終了後の斎主挨拶で泣き、その後喪主さんからのご挨拶でもまた泣いてしまいました。50歳を超えますと、ますます涙腺が弱くなってきています。
今どき珍しく通夜祭には約600人近くの参列者。私もこの規模は初めての経験。故人様のお人柄がわかります。わいわいにぎにぎしいのが好きな宮司さんでしたので、多くの卒園生から見守られて旅立たれることは、何よりも代えがたい葬送だったと思います。
私のつたない誅詞で申し訳ないと思いますが、先輩、どうぞ安らかに、御霊鎮まりますようお祈り申し上げます。