足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司の社務日記~神葬祭は忙しい時に依頼される…

週末から週明けと、ハードな毎日を過ごしております。昨日は小倉支部の神宮大麻頒布始祭、これから小倉支部内の神社で伊勢の神宮さんの御札を配りますよという祭典。現在副支部長の私は元来お仕事がないのですが、たまたま今年は祭典に奉仕する神職が足りなかったため、志願して典儀という、司会進行のお役につきました。さぞかし後輩神職はやりにくいのかと思っておりましたが、後輩たちが動きやすいよう自分なりに経験を活かして神事の進行役に邁進させていただきました。前日月曜日、習礼(しゅらい)といってリハーサルがあるのですが、とある理由で参加できず、ぶっつけ本番ながらまあ満点ではないものの、及第点はいただけたかと思います。さて何故習礼に参加できなかったといえば、……

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そう、神葬祭。めったにないご葬儀も、なかなか予定のない頃に依頼されることは少なく、予定目白押しの時に何故か依頼され、必死に時間日程調整しながらご奉仕させていただきます。この度は帰幽した(お亡くなりになった)方は当社の霊園に墓地を持つ神徒家。15日の七五三日に午後から枕直し。翌日、通夜、ご葬儀という日程でした。神社神道のご葬儀、神葬祭はとにもかくにも担当する神職さんのスキルが一番試される祭儀。経験値が高いか低いかはすぐにバレてしまいます。神道家だけど今は神社さんとご縁がない方、どうかもしもの時のため色々と情報はもたれた方が良いと思います。まだ若造の私が偉そうなことを言うのもなんですが、経験値の少ない先輩神職さんのご葬儀参列して、何度もがっかりした経験があります。そう、葬場祭(告別式)に奏上する誄詞(しのびのことば)は履歴書をいただき神職が前日までに書き上げる。ボキャブラリーの多さ、豊かな表現力が待ったなしに求められます。事前の準備がほとんどできないんですよね~~。霊璽(れいじ、神道の位牌)も神職自身が揮毫します。どなたか別の神職さんががご葬儀をご奉仕して、喪家が頂いた霊璽の字があまりにも下手で喪家が大変悲しみ、私が書き直したという事例もありました。まあそんなスキルが試される神葬祭。私自身納得したご奉仕だったとご報告できるかと思いますが、判断されるのは喪家の皆様。良い葬儀だったな~と思われたらよいのだが・・・。自分の最大限の力をいつも注入しております。