2020年6月5日
禰宜のひとり言~江戸時代から残るもの
皆さま、こんにちは。
昨晩は暑くて、夜中に一度起きてしまいました…。今日は、昨日よりも暑くなるようです。
熱中症にも、ぜひお気を付けくださいね。
本日は、当宮の境内にある歌塚をご紹介します。
この歌塚は、北九州市指定の史跡であり、車祓所の隣にあります。
小倉藩士で歌人でもあった秋山光彪(あきやまみつとら)が、和歌の師である村田春海(むらたはるみ)の十七回忌にあたる、文政十年(1827年)に建てられ、現存しているものです。
裏面から少し抜粋します。
皇御国の国風の年経る随に有らぬ体に移ひぬるを-此の豊国にして歌学為人も漸に基正き筋を辨ぬる事とは成にけり-弥益此国風の常盤に堅盤に栄行む事を-
と、あるように、国風と歌学の振興に意を注いだあとが、歴然としています。
少し見辛いかもしれませんが、お時間がある際は裏面も読んでみてはいかがでしょうか。
きっと、江戸時代を生きた歌人たちの思いが伝わってくるはずです。