足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司のひとり言~久しぶりに神葬祭のご奉仕でした!

こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。

昨日から神葬祭のご奉仕依頼があり、先程十日祭まで無事ご奉仕できました。実は今年初めての神葬祭のご奉仕で、令和になってからご依頼も少なくなったのですが、妙見宮の神道家がご健康なのは何よりの事です。

以前このブログにも書かせて頂きましたが、神道の葬儀は告別式で奏上する祝詞(祭詞)は故人の一生を祝詞にして御霊前で奏上します。従って事前から用意することできず、通夜祭の時に履歴書を頂いてから、帰って夜作成します。何が言いたいのかというと、ここで神職のスキルが一番試されるわけであります。私も経験ありますが、ほとんど履歴の部分をカットする神職さんもいらっしゃるようで大変残念なのですが、やはり故人に対して最後のお別れの式だけに、多くの方々に故人の生き様を知っていただく最後のチャンスなのかと思い、いつも試行錯誤しながら作成しております。ある程度頭の中に描くパターンのようなものもあるのですが、なかなかその通りにならないのが人それぞれの人生。今日お見送りした故人様もこのパターンには当てはまらず、昨晩は随分悩みながら作成しておりました。

一般の方々が神道の葬儀に参列する機会はなかなかないと思いますが、もし葬場祭(告別式)にご参列される機会があれば、ぜひ耳を傾けていただきたいと思います。神職が必死で作成した祭詞をきいて、お亡くなりになった故人様を偲んでいただければと思います。私はある意味、ここが神道の葬儀の醍醐味かと考えております。