足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司のひとり言~お朔日に向けて…

こんにちは。いつもご奉読ありがとうございます。

9月もあっという間に過ぎ去り、明日からいよいよ10月となります。お朔日の月次祭の前日は、私たち神職は特に掃除に力を注ぎます。御社殿から御末社、薬師堂に至るまで、その他神具など普段掃除しないところも今日は念入りにします。宮司担当の一つは、幣殿正面に飾られてある御神境のお掃除です。台から鏡を抜き出し、ひたすら布で磨きます。きれいなようで、意外と汚れています。手を抜いていくと、だんだん曇っていき汚れが取れなくなってしまいます。毎月定期的に磨くことによって、金属性の光沢がはっきりします。

たま~にですが、「なぜ鏡があるの?」なんて質問もあります。私たちが現在洗面所などで使用する鏡は基本ガラスです。しかし神社の御神鏡は青銅とか白銅からできています。普通の金属をひたすら研磨してあのように輝かせるのであります。もちろん相当な労力となります。

よく「万物すべてを映し出す」とか言われていますが、鏡を通してお神様のお力を感じ、また自分自身をの心を映し出すと言われております。自分の姿を見ながら心まで映し出されるのですから、よこしまな心なく、清らかな心でお神様と向き合いたいものです。

私は鏡を見たとき、いつも同じ心でありたいと日々思い願っております。