足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

禰宜のひとり言~ご奉納

皆さま、こんにちは。

今日は午後から雨が降るとの予報が出ていますが、本当に降るのかなというくらいスッキリと晴れています。

 

先日、毎月お詣りをされている崇敬者の方による幕のご奉納がありました。

薬師堂の仏さまたちの後ろに立派な幕を張りました!

シンプルで濃い紫色の幕が、仏さまたちをより一層際立たせています。

妙見宮の薬師堂に安置されている木造座仏像は全部で6体。

向かって右から、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来、不休息菩薩、虚空蔵菩薩といわれています。

薬師さまと虚空蔵さまはお手に持つものから分かるのですが、真ん中の4体は果たして本当にお釈迦さまなのか?阿弥陀さまなのか?と以前は疑問に思っていました。

しかし、専門の方に見ていただいたとき、この仏さまたちはあまりにも何回も手が加えられているので確実なことはもう分からないと言われました。

「何回も手が加えられている」ということは、昔の人たちがこの仏さまたちを後世に残したいと思っていて、その都度手を加えてきたのだと思います。信仰心が形になって表れたということです。

本当に大日さまなのか?不休息さまなのか?ということが問題なのではなく、お薬師さま、お釈迦さま、阿弥陀さま、とそう信じてこの時代まで伝えられてきたという事実が大切なのだと今は思います。

当時の人々の気持ちに思いを馳せると、今を生きる私たちもきちんと後世に残していかなくてはならないなという思いが出てきます。

この度ご奉納くださった幕も、崇敬者の方の気持ち、信仰の心が形になって表れたのだと思います。

仏さま、また妙見さまのご加護を益々いただかれますように。

心より厚く御礼申し上げます。