2021年3月13日
禰宜のひとり言~私たちにできる事とは
皆さま、こんにちは。
今日は朝から曇り空で少し肌寒かったですが、だんだんと晴れてきて暖かくなりました。
私は3月8日に福岡県神社庁にて、復興祈願祭のご奉仕をしてきました。
東日本大震災が起きてから今年で10年を迎えます。
感染症が収まらない中、福岡という遠い土地から私たち宗教者にできること。
今もなお辛いお気持ちの方、苦しんでいる方たちに寄り添い、祈りを捧げることなのではないかと思いました。
私は福岡県神道青年会という会に所属しており、この会は福岡県にある神社に奉仕している40歳以下の神職で構成されています。
普段はそれぞれのご奉仕する神社にいる神職が一堂に会し、一緒に一つのお祭り(祭典)を行うことはなかなか難しいことなので、その分より一層身が引き締まる思いで今回ご奉仕させていただきました。
1枚目の写真は、東北地区の各神道青年会からご奉納いただきお供えしたお米です。
2枚目の写真は、献饌の様子です。
神饌をのせた三方(さんぼう)を神職から神職へと渡し、御神前へとお供えしていきます。
その間、龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、太鼓(たいこ)による雅楽が奏上され、とても厳かな雰囲気で粛々と執り行われました。
青年会の会長による祝詞(のりと)が奏上され、東北への思いをひたに感じました。
私たちは今回、発災10年を一つの区切りとして復興祈願祭を執り行いましたが、現地の方々にとっては区切りでも何でもなく悲しみも苦しみも消えるものではないと思っています。
私たち神職だからこそできることとは何かを考え、少しでも皆様の拠り所となれればいいなと思います。
復興祈願祭の祭典の様子はYouTubeにてご覧になれます。
もしお時間がございましたら、ぜひご覧いただき、共に寄り添い祈っていただければと思います。