2022年2月28日
宮司のひとり言~月末のお仕事…
こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。
ここ数日、日中は春らしくなってまいりました。早朝ご奉仕してますと、鶯の鳴き声を耳にしました。春の到来を感じさせる今日この頃です。
さて、明日から三月。月が過ぎるのが本当に早く感じます。そして月末最後の日は、お朔日に向けての掃除を念入りにします。社殿や社務所はもちろん、薬師堂、地蔵堂と普段掃除はしていますが、まあ念入りにってことですね。そして宮司の仕事の一つ、御神鏡拭きです。御神鏡はすぐ曇ってしまいます。私たちが普段洗面所で見る鏡とは違い、青銅製でできています。それを磨き上げて鏡としています。従って空気に触れ、だんだんと曇ってきます。月1~2回拭きあげます。拭くだけなんですが、布もちょっと特殊。手袋して指紋などつかないよう気を付けながら拭きあげます。結構力入れます。何気にちょっとした労力です。でも拭きあげると心が清らかになったような気がします。
御神鏡は神社には大切なもの。御神体として祀られている神社もあるが、社殿の御神鏡はすなわち御霊代(みたましろ)である。わかりにくい表記かもしれないので、わかりやすく回答するなら、お神様のアンテナ!?のようなものと思ったらよいのかもしれません。
私たちが神前で奏上するに祝詞の中で、『心は真澄の鏡のごとく…』という文言がありますが、目の前になる鏡が曇っていると、きれいで透き通るような真澄の鏡と奏上するのは何とも恥ずかしいことであります。御神鏡もそして自分の心も月末はしっかり清めなければと思い、今日もしっかり拭きあげました。