2022年5月11日
宮司のひとり言~神楽への想い
こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。
作晩より雨が降っていたようですが、やっと雨も上がりました。明日からも雨模様のようで、なんだか梅雨の走りのような気がします。
今朝の読売新聞の記事です。先月10日に奉納された三毛門神楽講さんが紹介されていました。この日はお天気にも恵まれ、最高の奉納日和でした。ここ数年年に3回の奉納をしていましたが、コロナ禍でなかなか調整が難しく、先月は久しぶりに奉納ができました。
私が神楽にこだわり、他神社さんよりも多く奉納する機会を設けているのはちょっとした理由があります。以前にもお話ししましたが、神楽の題材は主に神話から由来しているものが多く、天岩戸開きとかヤマタノオロチ退治とか、…。でも残念ながら学校では教えてくれない、また教える人もいないし、学ぶ機会もない。
私もかつて竹田恒泰先生の講義のなかで、歴史学者トインビーの言葉を引用して、『12,13歳までに自国の神話を知らない民族はひとつ残らず滅んでいる。国を亡ぼすには軍隊はいらない。神話を教えなければいいのだ。戦後日本はそのような道を歩いてきた。…』
私は神話に触れる場所は今後神社であろう、神社の役割だろうと思い、その思いで継続しています。
あともう一つ言わせてもらうなら、この三毛門神楽講さんはこども神楽を結成し、子供さんの育成にも力を入れています。そして何よりかつて神楽をしない女性もまた女子神楽として舞台を勤めています。まさに今はやりのSDGsのジェンダー平等です。私はどんどん活躍してほしいと、装束などの提供もさせていただきました。
これからも神社で楽しく神話を学びながら、神様と人がともに楽しむよう「神人和楽」の精神で参りたいと思います。。