足立山妙見宮 和気清麻呂公創祀全国唯宮 御祖神社

宮司のひとり言~天地始めてさむし…

こんにちは。本日もご奉読ありがとうございます。本日禰宜は神社庁へ祭式の研修会に出かけており、宮司が二日連続の担当となります。

幾分暑さが和らいできたのでしょうか?朝、犬と一緒に散歩していますと何となく暑さが落ち着いたような気がしました。

さて、季節の変化を示すものとして暦の二十四節気を利用します。ちょうど今時分二十四節気では「処暑」を過ぎました。古来から使用されているこの二十四節気をさらに細かくしたものが、「七十二候」で、これは二十四節気をさらに3等分したようなもので24の3倍で72となります。この七十二候、実は日本の風土に合うように改定され、今現在は明治時代に改定された「略本暦」のものとなります。ちなみに「気候」という言葉も、「節気」と「候」からきていると言われています。

そして話は戻りますが、今は処暑も進み中頃、『天地始肅(てんちはじめてさむし)』となります。これは天地の暑さがようやくおさまり始めるころ、『肅(しゅく)』は縮む、おさまるという意味です。

ようやく季節の移り変わりを体感できるようになるのかと、明け方蝉の声よりも虫の声が聞こえてきているのも、季節の移り変わりめを少し実感しているのかと思います。

このように今日は七十二候の一つを紹介しました。気候の変化や動植物の変化が短い文章であらわされています。私たちの生活の中で目にする機会の少ない事象もありますが、おおかたはその時期の「兆し」を伝え、繊細な季節の移り変わりを感じさせてくれるものと思います。

コロナ禍の中で夏でもマスク着用の世の中だけに、少しでも季節を敏感に感じていただきたいと思います。