2021年3月3日
禰宜のひとり言~桃の節句
皆さま、こんにちは。
少し肌寒いですが、すっきりと晴れているため妙見宮の向かい側にある皿倉山がはっきりと見えます。
平日ですが、登山者も多く見受けられます。
今日は、ひな祭りの日。
本日1日限定で「上巳(じょうし)の節句」御朱印を頒布しております。
朱印帳へ直接揮毫もしますし、書き置きもご用意しております。
また、今日を「桃の節句」とも言います。
桃の花が咲く時期は3月下旬から4月上旬。
今は太陽暦なのでまだ桃の花が咲く時期ではありませんが、旧暦でみると大体桃の花の時期になります。今年だと、4月14日が旧暦の3月3日となります。
さらに桃の実は、古くから邪気を祓うとされており、日本の神話である古事記にも出てきます。
黄泉の国へ行ってしまった伊邪那美神(いざなみのみこと)に会いに行った伊邪那岐神(いざなぎのみこと)は、そこで伊邪那美神との約束を破ってしまったため黄泉の国にいる悪霊たちに追われます。
ようやく黄泉の国と現実の世界との境目に差し掛かったとき、1本の桃の木を見つけました。
急いで桃の実を3個取って投げつけると、不思議なことに悪霊たちは弱まってそのまま黄泉の国へと逃げ帰りました。
桃の実に助けられた伊邪那岐神は「私を助けてくれたように、日本の人々が悩み苦しむときは同じように助けなさい。」と桃に言い、意富加牟豆美命(おおかむずみのみこと)と名前を付けました。
妙見宮でも厄除けのご祈願を受けた方には「桃樹守(ももきまもり)」をお渡ししています。
私の家は、毎年玄関先に桃樹守を飾っています!
授与所でも頒布していますので、ぜひ1年間災いや邪気から守っていただきましょう。
飾られる際は、ぜひ袋から出して下さいね。我が家は、細目の花瓶に入れています。