境内案内
足立山妙見宮には上宮と下宮があり、下宮の境内には和気清麻呂公像や狛猪、薬師堂、神楽殿、春には咲き誇るしだれ桜など見どころが点在しています。また、足立山の山頂付近(妙見山)にある上宮は、当宮が最初に創建された場所であり、健脚自慢はぜひ参拝していただきたい場所です。
上 宮
足立山妙見宮はじまりの場所
妙見山(519m)に鎮座する上宮は、妙見さまが最初にお祀りされた場所です。下宮からゆっくり登山して約90分で辿り着きます。鳥居、参道を通ると拝殿があり、深い森、穏やかな光に包まれたお社は幻想的であり、妙見さまを感じるにふさわしい場所といえます。
下 宮
より近くに妙見さまを
下宮は大伴百世の賛助により、ご参拝の方が訪れやすいようにと足立山平癒寺として建立されました。後に御祖(みおや)神社への改称を経て、昭和20年(1945年)に足立山妙見宮を再称しました。拝殿前から小倉市街地が一望できる景観も見どころです。
神 楽 殿
神前結婚式や神楽舞を
妙見さまの大前で
節分や春季例大祭のときに奉納される神楽舞や当宮創建の由緒を題材とした創作神楽舞「あだち」の上演のための常設舞台として、多くの崇敬者の方々の御浄財により平成23年(2011年)に竣工されました。神前結婚式や雅楽演奏会をはじめ、地域の方々のお稽古場などとしても使用されています。
主な行事
神前結婚式・神楽舞・雅楽演奏会・献茶式など
薬 師 堂
神仏習合の名残を伝える神社
拝殿向かって右へ進むと薬師堂があり、堂内には向かって右より薬師如来・釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来・不休息菩薩・虚空蔵菩薩の6体の木像とともに「かかえ地蔵」(おもかりさま)が安置されています。社伝によると、仁寿3年(853年)9月29日、右大臣 藤原良房により阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来をはじめ、妙見さまの本地仏である虚空蔵菩薩の木像が寄進されたとあります。 また、このお堂に近接して、水子地蔵や観音さまが奉納された地蔵堂、文政5年(1822年)3月に建立され由緒や建立者16名の芳名を記した石碑の上に観世音菩薩の座像が石で刻まれ安置されています。
しだれ桜
春爛漫、境内に咲き誇る桜の花
妙見宮の境内には、至る所に桜の木が植えてあります。早咲きの河津桜に始まり、陽光桜、ソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜と品種も豊富です。桜のシーズン中は梅ヶ枝餅の露店も出ており、参拝や登山の方々で賑わいます。
狛いのしし
窮地を救った神の使い手
駐車場から正面階段を上っていくと、狛犬ならぬ狛いのししがご参拝の皆さまを迎えます。和気清麻呂公が数百等のいのししにより道鏡の追手から逃れたと言う故事により、公をお祀りするお宮では、いのししを神の使い手として信仰しております。これは全国でも非常に珍しい事です。
また妙見宮登山道入り口には、いのししの背中に乗った和気清麻呂公像が建立してあります。